image image

送電鉄塔 安曇幹線2号線

No.24

鉄塔全景

 

JR中央西線の撮影遠征毎に気になっていた鉄塔でしたが、数年かかってようやく現調できた鉄塔です。

安曇幹線2号線No.24鉄塔は、まず特徴としてその形状が挙げられます。いわゆる「烏帽子型鉄塔」というタイプで、Y型をした主構造に横架材と組み合わせ逆三角形の大型のトラスを構成し、そこに導線が水平に3列並んで架かっています。地線は2本に別れた主材最上部に設置されています。

烏帽子型鉄塔は冬季の着雪した導体からの落下時に、その反動で跳ね上がり現象が起こり、上部の導体と短絡する危険性を防ぐための措置だといいます。 そのため、雪国である長野県にはこの形状の鉄塔がいくつか存在しています。

他のページでも述べていますが、回線は三本一組で構成され、通常の鉄塔では左右で2回線の2組となりますが、安曇幹線2号線には回線が1組しかありません。これは安曇幹線1号線が別の経路を同型の鉄塔で結んでいるためです。
安曇幹線は長野県朝日村の東京電力新信濃変電所を起点とし、埼玉県小鹿野町の新秩父開閉所を結ぶ文字通り500kVの幹線回路です。

2019年3月探訪

地図 >  


銘板

安曇幹線2号線 No.24

銘板

東京電力
安曇幹線2号線
No.24
昭和56年5月建設
高さ 50m

 

 



水平に配列された回線

水平に配列された回線

回線の水平配置は烏帽子型鉄塔の特徴で、高さは抑えられるものの、導体間隔保持のため幅員は大きくなります。