
安曇幹線の起点を求めて新信濃変電所へ向かう途中に見つけた鉄塔が安曇幹線1号線No.6鉄塔です。
隣接して高根中信L線が直下に交差しています。
この鉄塔の特徴として、いわゆる「烏帽子型鉄塔」という3本の導体が水平に支持される構造で、通常の鉄塔が左右2回線あるのに対し、烏帽子型は1回線のみとなっています。
これは冬季の着雪した導体からの落下時に、その反動で跳ね上がり現象が起こり、上部の導体と短絡する危険性を防ぐための措置だといいます。
そのため、長野県にはこの形状の鉄塔がいくつか存在しています。
2022年4月探訪


安曇幹線1号線 No.6

近景
東京電力
安曇幹線1号線
6
昭和44年4月(建設)
55M(高さ)

No.5 鉄塔
写真の左端に東京電力パワーグリッド新信濃変電所が写っています。
導体を支持する碍子には、耐張型と懸垂型で表情が異なり、懸垂型では中央の碍子はV字となる点も特徴的です。

No.7 鉄塔
No.7とNo.8鉄塔の径間は距離があるため、導体は耐張碍子により支持されています。懸垂型と比較したときの表情の違いも興味深いものといえます。