シキ195 C

- 70t積 落し込み式大物車 -

シキ195C

シキ195 C

撮影:1993.05.04.  浅野 - 新芝浦 間

シキ195Cは昭和37(1962)年に製造された落し込み式大物車で、低床式荷受梁のAタイプが昭和56年に追加製造された。これは荷受梁のみの製造で、従ってシキ195は一輌しか存在しない。
台車はNC-3Aとシキ280と同系列であるが、スポーク型ではなく板状輪心である。

荷受梁のうち左右の水平梁はトラス構造で、昭和30年代前半までに製造された大物車ではリベット接合が見受けられたが、当車輌は溶接接合へと移行したことが見て取れる。

株式会社東芝所有で車体には筆記体のToshibaロゴが描かれている。この当時でさえ懐かしさを覚えた古いロゴマークであるが、更新されることなく、そのまま記載されていた。

平成13(2001)年1月 廃車

 

シキ

地域を限定して運用する最高速度65km/h以下の貨車を示すローカルの「ロ」を冠し、車体には黄帯が施されている。
色褪せていて写真からは判りづらいが、台車上枠に黄帯が施されている。
数字の前のはJR化後も車籍を継承したしるしである。

足廻りが隠れてしまっている何ともお粗末な写真で恐縮であるが、後にも先にもこの一枚しか撮影できていない。この当時でもシキ195Cの出番はなく、留置中の車輌を鶴見線の車窓から撮影した経緯がある。

手前の道路から詳細に撮影したいところであるが、最寄りの新芝浦駅は改札の外は東芝京浜事業所の敷地で、関係者以外は立ち入ることが出来ず、この道路も東芝の敷地内という状況にあった。


2021年2月 記

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