サロンエクスプレス東京は本格的な展望車付きの欧風客車として1983(昭和58)年に登場した、14系座席車を種車とした最初のジョイフルトレインである。
当初の所属は品川客車区で、名古屋寄りが1号車、東京寄りが7号車の全グリーン車の7輌編成であった。
1号車のスロフ14 701はパノラマコンパートメントカーで6人用個室が5室、5人用が1室とフリースペースの密閉式展望室は回転椅子が7脚設置されていた。
中間車5輌は6人用個室が5室設けらたコンパートメントカーである。
7号車のスロフ14 702はパノラマラウンジカーで1号車とは異なり展望室とラウンジが一体化され、回転椅子やソファーが設置されており、備え付けられたバーカウンターで軽食のサービスが行われた。
1997年1月4日をもって営業運転を終了。その後オロ14 702以外は和式客車に改造され、お座敷列車「ゆとり」として2008年3月まで活躍した。
2020年4月 記
号車 | 車番 | 旧車番 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | スロフ14 701 | スハフ14 53 | パノラマコンパートメントカー |
2 | オロ14 701 | オハ14 133 | コンパートメントカー |
3 | オロ14 702 | オハ14 137 | コンパートメントカー |
4 | オロ12 703 | オハ14 171 | コンパートメントカー |
5 | オロ14 704 | オハ14 172 | コンパートメントカー |
6 | オロ14 705 | オハ14 175 | コンパートメントカー |
7 | スロフ14 702 | スハフ14 56 | パノラマラウンジカー |
PFが牽くサロンエクスプレス東京
撮影:1984.03月 湯河原 - 熱海 間
ジョイフルトレインがまだ少なかった時代、サロンエクスプレス東京は格好の撮影対象であった。 他が12系客車を種車としていたのに対し、当列車は14系で流線形の展望車は格上的存在として認識していた。
EF58 160 + サロンエクスプレス東京
1984年当時は東京発のブルートレインの牽引機からEF58は引退していたが、団体列車で活躍することがあった。
撮影:1984.03月 湯河原 - 熱海 間
同列車を
区名札に[東] 東京機関区が読み取れる。
スロ14 702
当時はデザインされた文字のテールマークであった。
同上り列車
おそらく熱海あたりで折り返し運転したのだろう、上りの同列車を撮影。
EF58 61 + サロンエクスプレス東京
撮影:1993.10.06. 小田原駅
ヘッドマークには「唄って伊豆の旅 JR池袋地区」と記載されていた。
イラストは似顔絵作家の針すなおさんによるものだろうか。これより数年前にハマっていたオールナイトニッポンのパーソナリティー達の似顔絵イラストが氏によるもで、画風が記憶とリンクした。
スロフ14 701
同列車の最後尾を。
いつの頃からか後部標識に赤色反射板が用いられるようになった。
テールマークのデザインも変更されている。