国鉄からJRへと移り変わって3年になろうとする1991年2月、御殿場線に6輌編成の165系回送が走った。
この当時は東海道本線に急行東海、身延線に急行富士川、飯田線に臨時急行伊那路などがまだ走っていたが、御殿場線では大幅に改造された165系「ゆう・ゆう東海」は臨時で走るものの、原色が乗入れることはなかったのである。
詳細に調べた訳ではないが、1981年に167系に置き代わる急行ごてんば以来のことかもしれない。
今回の車輌の所属はいずれも三鷹電車区で、略号は「東ミツ」のものであった。
2020年11月 記
松田駅2番ホームに入線した165系
1991.02.17. 松田駅
形式写真
クハ165-56
形式:クハ165-1〜
165系のTc車。
46以降は雨樋が運転室扉上部まで延長された。
前照灯のシールドビーム化や無線アンテナの取り付けなど後の改造による変化もあった。
クハ165-114
形式:クハ165-1〜
車輌の3位側には洗面所、4位側には和式便所が設置されていた。
モハ164-812
形式:モハ164-801〜
トンネル断面の小さい中央東線用に低屋根車として誕生した165系の中間電動車で800番台が付された。
素人考えとして、何故小型パンタで対応しないのかという疑問を抱いたことがあったが、パンタ折りたたみ時に空中放電が起きないよう、架線との距離を保つことが必要なのだという。
モハ164-817
形式:モハ164-801〜
車輌の3位側には洗面所、4位側には和式便所が設置されていた。汚物は垂れ流し式だったことや、換気用の通風口が解放されていることも見て取れる。
クモハ165-64
形式:クモハ165-1〜
165系のMc車。
56番以降は雨樋が運転室扉上部まで延長された。
前照灯のシールドビーム化や無線アンテナの取り付けなど後の改造による変化もあった。
台車はDT32でスノープラウは車体とではなく、台車と直結していた。
クモハ165-70
形式:クモハ165-1〜
クモハ165の特徴として主電動機の冷却用に屋根前部に2つの箱型空気取入口のあることが挙げられる。
この形式にも3位側には洗面所、4位側には和式便所が設置されていた。