初狩カーブ俯瞰
2014年の台風8号により中央西線の南木曽駅付近が土石流の被害を受け寸断されてしまった。
四日市から長野へ向けて輸送されていた貨物は、中央東線経由で代替運用となり、臨時貨物や長大タキ、そして長野側へ取り残されたEF64を目にすることとなる。復旧期間の終盤ではEF64重連も登場した。
私にとって大月付近は地形の複雑さからパノラマ撮影の好対象であったが、鉄への比重を増していった頃には、貨物列車はEH200に置き換わっていた。
もう中央東線で重連を目にすることはないだろうと諦めていたさなかでの走行である。遠征するに充分な動機となった。
臨時貨物 8093レ
EF64-1025 + コキ
空コキが目立つのが残念であったが、朝もやけむる初狩集落を走り抜けて行った。
2014.07.24.
初狩の俯瞰場所は崖の上からの撮影であるが、斜面は山留工が施してあり安定している。撮影地点までのアプローチは崖を直登するのではなく、崖上にある高巌神社から。境内を通るため、撮影の成功を祈願してお参りを済ませてからとしたい。地域の方々の反感を買わないためにも、お賽銭も多少はずみたい。駐車スペースは崖下の線路脇に2、3台ある。
高巌神社
8093レ 望遠撮影
EF64-1025
81レ EF64-1014
初狩集落の瓦屋根と
EF64-1014 + コキ
81レ 初狩カーブ俯瞰
この1枚のために遠征したと言ってもよい。EF64 1000番台国鉄色が牽引する貨物列車を中央東線で再び収めることができたのである。
望遠撮影
望遠レンズと2台撮りで
やはり国鉄色はいい!
桜の季節の風景 スーパーあずさ11号
桜の時期の風景である。
初狩駅は元はスイッチバックを利用した構造であり、現在でもその名残を見ることがでる。地形と構造物を大局的に捉えることは俯瞰撮影ならではの楽しみと言える。
画像左の本線の奥には引込線が、手前には待避線が見て取れる。また画像右奥にはコンクリート骨材用の採石場があり、そこへ向う貨物線上にはホキが留置しているのも見える。
2014.04.08. PLフィルター使用
特大貨物3連
EH200-8 + シキ1000 x 3
静かな早朝の初狩の町にブロワー音を響かせ、急勾配を登って行った。
大物車のスジでも夏期なら、なんとか撮影可能だ。
2012.09.04. 05:38
桜の季節の2093レ
線路際は柵があるため撮りづらい状況である。写真は脚立を用意する時間がなく、道路背後の山留めによじ登っての撮影。
右奥の古峯神社社叢に威厳を感じる風景であった。
2014.04.08
スーパーあずさ6号
順光側から撮影出来るポイントはないかとロケハンしていたところ、南の小高い丘の山林に開けた場所を見つけた。
集落を巡る電柱が気になるところだが、日常の風景として収めておきたいワンシーンである。
大月-初狩間 Sカーブ
8093レ
大月ー初狩間の有名撮影ポイントから
国道沿いで、この付近だけ路肩が広く駐車可能と好都合な場所であるが、道路の対岸には大月警察署があるので、路駐は自己責任で。
また、手前にフェンスがあるため脚立が必要となることも追記しておく。
8093レ EF64重連
EF64-1012 + EF64-1024 + フルコキ
夏の夕方以外は逆光となるため、Photoshopで補正し対応した。
RAWデータで記録しておけば、一見、白一色に飛んでいる部分にも色情報が残っている可能性があり、補正できる範囲は拡がる。
振り返って
重連だけあって同業者が他に2人。 うまいこと譲り合っての撮影。こういう鉄ちゃんだけなら平和でいいんだが...
春の風景 スーパーあずさ5号
背後の樹木の葉や線路敷きの雑草がないと、全く異なった風景に見える。
2014.04.08.
初狩ー笹子間の大カーブ
かいじ104号
初狩駅から笹子側へ向ったときの最初の大カーブである。
ネットに作例が上がっていたので、私も行ってみたのだが、2014年現在は周囲の樹木や手前の梅林の枝が伸び、脚立を使っても撮れる位置が限られる状態で、いわば窓枠の中を撮影するようであった。
アクセスは車で行く場合は、国道20号からの枝道は道路の幅員が非常に狭いため避けたい。
代わりに南側からの迂回路はリニアを建設時に道路が拡幅されたらしく、スムーズに走行できる。鉄道と交差する数十メートル手前に充分な駐車スペースがある。
8090レ EF64-1019 国鉄色
樹木をかわし、背景との位置を考慮すると、このアングルとタイミングしかないと思われる。
2014.07.24.
8090レ EF64-1010 + EF64-1028 + フルコキ
十日後、同カーブを線路際からの撮影。EF64の重連があるとの情報を得たからだ。架線柱に邪魔されないカーブのアウトサイドと決めた。
機関車が真正面の角度だと、折角の重連が判りづらいため、2輛目が見え隠れする位置でシャッターを切るのが原則だろう。
トラ柵が気になるところだが、線路際の雑草の状況からこの位置となった。
また、広角は背後の民家の処理を考慮すると、タイミングが意外と難しい。
なお、この位置からは脚立が必要である。
2014.08.05