

須川発電所は大正元年12月に富士紡績の自家用発電所として運用が開始されました。酒匂川・鮎沢川水系では最上流のこの発電所は、須川上流で取水された用水を阿多野貯水池を経て、落差90m余りを利用して発電しています。
出力:6000kw 使用最大水量:7.79m3/sec
有効落差92.60m 発電機数:2台

須川発電所建屋
平成22年台風9号の修復工事が須川上流と生土発電所で行われているため、撮影時は運用を停止していました。
ここで使用された用水は、写真右の水路と合流します。これは同じく須川から取水されたもので、下流の天神原調整池へ向かいます。

いくつもの勾配の異なる斜面に敷設された水圧鉄管
途中には七曲りとよばれるつづら折りの坂が、鉄管を横断しています。

建屋


水圧鉄管上部の制水門

七曲りから


制水門付近から

国道246号 大久保トンネルを俯瞰
ちょうど正面の対峙する位置に見えます。

水槽余水路3D写真
交差視でご覧下さい。
上部水槽から須川側へ余水路が鉄管で施工されていました。 上に突き出たパイプは水の重さによる引き込み現象対策の空気弁と思われます。


阿多野調整池