鮎沢川の取水された用水路がどこへ通じているのかを1/25,000地形図で調べてみると、天神原調整池の取水口として馬伏川が記されていたためこの付近を探索してみました。

馬伏川にある取水口
写真に見えているのは排砂門で、取水口はその手前の左岸にあります。

水利使用標識
河川名 二級河川鮎沢川水系鮎沢川外
許可年月日許可番号 平成 9年 9月24日
静岡県指令河第11-6号
許可期限 平成39年 3月31日
許可権者名 静岡県知事
水利使用者名 東京電力株式会社
水利使用の目的 発電
取水量 最大9.18m3/s
(鮎沢川2.226 馬伏川2.226
須川(発)放水4.007 その他0.724)
貯水量 全容量 119,100 m3
有効容量 104.487 m3
取水施設管理者名 東京電力松田制御所 土木保守G
所轄事務所名 静岡県沼津土木事務所

馬伏川ダム近景
左岸奥に鮎沢川から取水し合流するトンネルが見えます。

用水路側から見た制水門

蛇行する用水路

100mほど続く用水路の直線(川上側から)

排砂門手前を川下側から

沈砂池
取水口から150mほど下ったところに、沈砂池として設けたと思われる水槽や、馬伏川へ余分な水を戻すオーバーフローなど、様々な設備があります。

地中へと消える導水路
ここからトンネルで地中へ潜ります。

水槽
川下側から

沈砂池

馬伏川右岸から見た排砂門設備全景
導水路の排砂門と沈砂池の排砂門から馬伏川へ放流されます。

導水路のオーバーフローと排砂門

沈砂池の排砂吐か?
下流側にもう一ヶ所出口がありました。
こちらの川床の方が土色をしていることから、やはり沈砂地と繋がっているものと考えられます。

用水は1.5kmほど地中を進む

明倫小学校付近で再び地上へ
鉄管の源流方向に坂下菅沼雑用水組合の看板がありました。文字通り下流の集落で使用する雑用水なのかもしれません。

右岸側に分岐しているの水路は不明
運用停止状態で水路に水がなく、分岐・合流の判断が困難な状態でした。

地表を0.5km流れる

天神原調整池へ

天神原調整池