
峰発電所は明治43年3月に富士紡績の電力供給用として建設されました。現存する酒匂川水系の発電所としては最古です(明治40年運用開始の漆田発電所は昭和12年9月をもって廃止)。
発電用水は生土発電所で使用した水を利用しています。
用水はその後、酒匂川左岸の山中をほぼ水平に貫き、河村新城のあった城山から一本の水圧鉄管で一気に落とされ、発電に使用されています。
出力:8600kW
有効落差:63.65m
使用最大水量16.50m3/sec

東京電力株式会社 峰発電所の銘版

水槽余水路からの水流
上部水槽のオーバーフローから余剰水が合流しているようです。
発電に使用した放水路からの用水は右奥から。
須川発電所を起点として鮎沢川とは独立してきた水路も、ここで一旦、河内川に解放されます。

嵐線 No.4と水圧鉄管

構内の嵐線No.4鉄塔


隣立する酒匂川線No.29
上の2回線が酒匂川線、下の1回線が峰線です。峰線の電力を受け、嵐線および峰発電所で発電された電力と合わせて酒匂川線に送る回路のようです。