image image

送電鉄塔 榑坪線

No.52

鉄塔全景

 

南部鉄瓶で有名な南部氏の始祖の痕跡を追って身延の鏡円坊を訪ねたときに見つけた鉄塔です。
榑坪とかいて「くれつぼ」と読みます。
富士川右岸の支流、早川水系の早川第一発電所の旧名が榑坪発電所で、そこを起点とする送電線です。
銘板に大正9年建設と記された古参鉄塔で近代化遺産としての価値も高いと言えます。
地形図で読み取る限り、終点は南部町の塩沢変電所です。

当サイトをご覧いただいたI様より富士宮市山本の鉄塔に榑坪線No.186があるとのご指摘をいただきました。 なお、終点は富士市か沼津市あたりではないかとのことです。
ローカル鉄塔だと思い込んでいたため、現地調査もせずに早合点しておりました。 竣工年と回線の延長を考えると、送電線黎明期の基幹回線だったといえます。

2017年11月探訪

地図 >  


銘板

榑坪線 52

銘板

榑坪線
 52
大正9年1月建設 
高さ 33m

 


詳細

66kV碍子


詳細

鏡円坊

身延山開基 南部実長公隠栖之旧跡


関連: 

早川第一発電所