第一飛騨川橋梁

第一飛騨川橋梁を渡るワイドヴューひだ11号
美濃太田から飛騨川の右岸を北上し続けてきた高山本線は白川口駅を過ぎると初めて左岸側へ鉄橋で渡る。
第一飛騨川橋梁である。
13連のプレートガーダー橋で、橋脚は切石積みでるが、1983年頃にコンクリートが巻かれ補強されたため、独特の風情は失われてしまった。
この区間が開業した昭和3(1928)年当時は鋼鉄が高価な時代であり、トラス橋を建設するより多数の橋脚が必要となるものの、鋼材が少なくて済むため、プレートガーダー橋が採用されたものと考えられる。
筆者が子供の頃から有名な撮影地であったため、是非にと望んだ地であったが、訪ねた時間が14時近くと11月の低い太陽では鉄橋全体が山の影に入ってしまっていた。 補正するもこれ以上は不自然さが目立つため諦めた作例である。
撮影:2014年11月04日
第二飛騨川橋梁

第二飛騨川橋梁を行く1716C キハ48
国道41号を北上し「道の駅美濃白川」を過ぎると右手に鉄橋が見えてくる。第二飛騨川橋梁である。
この鉄橋は一部に高山本線では珍しいトラス橋で構成されている。
トラスとは三角形を組合わせたピン接合による構造で、列車通過時の応力を各部材に圧縮もしくは引張に変換するため、曲げモーメントが生じないという特性があり、長いスパンで使用される。
第二飛騨川橋梁は専門的には下路プラットトラス橋といい、下路とはトラス構造体の下部に線路が敷かれることを指し、プラットは数あるトラス構造のうち、この形状の発明者の名前に由来している。
橋脚は根元がコンクリートで巻かれ補強されているものの、竣工当時の切石積みで建造されたことが見て取れる。 美しい。
他の橋梁の橋脚が円筒形なのに対し、当橋脚は楕円形をしている。下路トラスという幅広な桁を支えることに起因していると考えられるが、プレートガーダー桁の橋脚も楕円形をしており、こちらはデザインを統一したということだろうか。

1716C 望遠撮影
1716C キハ48 6807 + キハ48 5810
撮影:2014年11月04日

1719D キハ48 6811 + キハ48 5806
Google マップで調べてみると焼石までの橋梁はこの同型のプラットトラスで統一されており、量産されたようだ。
アプローチ:道の駅美濃白川から徒歩ですぐのところにある。
撮影:2014年11月04日