東海道本線からブルートレインが全廃された後、その幻影を追うと、貨物列車に行き着いてしまうのは自然の流れかと思われる。そんな日常の一場面を切り取っていると、稀にやってくる大型の電気機関車がEF200であった。
このページに掲げた写真は2012以降のもので、全車が吹田機関区所属、EF66のスジに充てがわれ運用されていた。
そのため、EF66-0よりも目にすることは珍しかったともいえる。
大出力の高性能機関車はその性能ゆえ、変電所設備に負荷がかかるとのことで、2019年3月で全廃されることになる。
運用期間が30年に満たない不運な機関車であったといえる。
意外と知られていないことであるが、直流区間においては10km程度ごとに変電所があり、そこから給電されている。 直流1500Vでは遠方まで送電できないためである。 その一例として東海道本線の二宮変電所を掲げておく。
EF200-2
2013年08月28日 早川 - 根府川 間
項目 | 値 | |
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車軸配置 | Bo-Bo-Bo | |
自 重(t) | 100.8 | |
換 算 | 10.0 | |
主要寸法 | 最大長(mm) | 19,400 |
最大幅(mm) | 2,912 | |
最大高(mm) | 4,210 | |
全軸距離(mm) | 14,900 | |
台車中心間距離(mm) | 6,150 x 2 | |
動輪直径(mm) | 1,120 | |
パンタグラフ形式 | FPS2A | |
性能 | 出力(kW) | 6,000 |
引張力(kgf) | 26,600 | |
速度(km/h) | 81.2 | |
最高運転速度(km/h) | 110(設計120) | |
台車 | 主台車形式 | FD3 |
中間台車形式 | FD4 | |
歯車比 | 16 : 75 = 1 : 4.69 | |
主電動機(形式 数) | FMT2 x 6 |
|
製造数(輌) | (試作機 1 ) + 20 |
EF200-4
朝日に染まる玉川橋梁を行く5076レ。
みかん畑にて許可を得て撮影
EF200-4
同列車を望遠で
誰が名付けたのか、ファンの間では「クジラ」の愛称で呼ばれていたが、 どっしりとしたフォルムからくる風格は的を射ていたと思われる。
2012年08月28日 早川 - 根府川 間
EF200-5
2012年03月29日 早川 - 根府川 間
EF200-6
桜の花と
春の到来により定番ポイントもいっそう輝きを増す。
2016年04月06日 早川 - 根府川 間
EF200-7
突然現れた単機。
2013年02月13日 根府川 - 真鶴 間
EF200-7
1083レ
2016年09月14日 小田原駅
EF200-15
夜明けの相模湾をバックに
2016年03月03日 早川 - 根府川 間
EF200-18
54レ 福山レールエクスプレス号
2016年03月04日 早川 - 根府川 間