12系和風客車くつろぎ
碓氷峠鉄道文化むらの片隅に休憩室を兼ねてお座敷列車2輛が展示されている。
自宅に戻ってから過去の写真と照合してみると、1992年10月に東海道本線金谷駅で撮影していたことが判ったので、ここに掲載することにした。
「くつろぎ」は1983年に登場した和式客車で編成は、
1号車 スロフ12 822(旧スハフ12 109)「赤城」
2号車 オロ12 841(旧オハ12 170)「榛名」
3号車 オロ12 843(旧オハ12 175)「妙義」- サロン室
4号車 オロ12 842(旧オハ12 176)「浅間」- サロン室
5号車 オロ12 844(旧オハ12 177)「秩父」
6号車 スロフ12 821(旧スハフ12 108)「男体」
の全車両がグリーン車扱いで、北関東の山名が冠してあった。
記 2015年9月
オロ12 841
2015年8月現在、塗装はかなり退色し、窓周りの金色は黄土色に変色していた。
オロ12 841の製造銘版
日本国有鉄道 幡生工場 昭和58年改造
JR東日本
宇都宮 富士重工 昭和45年
スロフ12 822
2015年現在、鉄道文化むらの休憩室として利用できるのは、スロフ12-822で、オロ12-841は締切られていた。
スロフ12 822 車内
お座敷列車の室内。
明かり障子に畳敷、欄間の彫刻など和風テイストのインテリアが見て取れる。右の一段下がった部分が通路となっていた。
お座敷列車室内
現在は鉄道文化むらの休憩室として利用されている。お座敷列車にはバス旅では味わえない、ゆったりとした空間があった。
1992年の情景
以下に掲げる写真は、1992年10月1日 静岡県の観光キャンペーン「ビタミン・シャワーしずおか」の一環としてEF58の重連を撮影しに金谷駅へ遠征したときのものである。
JR東日本高崎運転所に所属していた編成であったが、国鉄からの分社化間もない当時は、JR東海の管轄である静岡まで遠征していたようだ。
ぶどう色に金色白帯のカラーリングが施されていたが、金色は退色が激しいらしく、鉄道文化むらに展示されている車輛の窓周りは黄土色に変色していた。
光の方向により見え方は異なるが、これらの写真の塗色が本来のものである。模型制作などの資料にして頂ければ幸いである。
金谷駅に入線する団体列車くつろぎ
13:43 金谷駅上りホーム入線。牽引機はEF65 1029。
金谷駅には停車したか通過だったのかは不明である。
金谷駅は対岸のプラットホームまで距離があるため、引きが取れる構図が可能であった。
12系の外観を残す「くつろぎ」
最後尾が1号車のスロフ12 822。編成中間のサロンカー3、4号車には大きな窓が見て取れる。進行方向右側(海側)が廊下側である。
1992年10月01日 金谷駅