都留 廿六夜山 360°FLASH VR
二十六夜山という不思議な名前に惹かれて現地を訪ねてみました。
二十六夜山は旧秋山村(現上野原市)にもあり、そちらを秋山二十六夜山、ここを道志二十六夜山または都留二十六夜山と呼び区別しています。
ここは、江戸時代に、新月から数えて26日目の月の出を待つ行事が行われていた場所です。
夜明け前の東から昇る月を拝む信仰であったことを考えると、やはりこの山の西の麓にある都留集落の人々の行事だったのでしょう。
そのため、この二十六夜山はやはり都留と冠したほうが正しいように思えます。道志という地名は本来、御正体山の南の谷筋を指します。
いずれにしても、月の出を待ち、祈っていた往時の暮らしを想い描いてみると、現代人にはない何か精神的な豊かさを感じはしないでしょうか。
富士山の眺望良し
山芭蕉 月待ちの湯
日本の花の百名山に選定された二十六夜山の麓にあり、月にまつわる伝説が多く残る戸沢地区。昔はこの辺りに池があり、月を写した池の美しさは格別で、松尾芭蕉が逗留の祈りに「名月の夜やさぞかしの宝池山」と詠んだと伝えられています。そんな由々しい言い伝えにちなんで名付けられた市営の温泉施設。男女別の硫黄の香り漂う源泉湯の内湯に、露天風呂、サウナなどがそろっています。山々に囲まれたやすらぎの温泉で、あなたもお湯につかって一句詠んでみては。
現地説明版より転載
市営温泉 芭蕉 月待ちの湯
後日、訪れてみました。
公式サイト>>
三等三角点「廿六夜山」
廿三夜塔
余談になりますが、大月市賑岡町浅利地区には二十三夜塔がありました。
二十六夜塔同様、月待ちの行事をしるしたものです。
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廿六夜塔
都留市の名山案内
二十六夜山
二十六夜山(標高1297m)は、都留市の南東部に位置し、今倉山から赤岩とつらなる尾根の西側に位置する最後の山です。
日本の花の百名山に選定されており、四月下旬から五月上旬にかけて美しく可憐な「エイザンスミレ」が鑑賞できます。
山名は、江戸時代に盛んとなった旧暦の正月と七月の二十六日の夜に、人々が寄り合い飲食などを供にしながら月の出を待つ二十六夜待ちの行事に由来します。
この日の夜半の月光に現れる阿弥陀仏、観世音菩薩、勢至菩薩の三尊の姿を拝むと平素の願いがかなうと信じられ、かつては、この二十六夜山の山頂で、麓の村人たちによって、遠く道志山塊から上がる月を拝む月待ちの行事が行われていました。
現地説明版より転載
山頂から見たリニア実験線