
新信濃分岐線は平成6(1994)年6月に建設された送電線で、高根中信線から分岐しています。
しかし1979年に撮影された航空写真にも同位置に送電線が確認できました。 そのため、新信濃変電所に周波数変換設備が開設された1977年には建設されたと考えられます。 理由としては上流側の他の送電線が東電の50Hzで、周波数を変換する必要があるのは中部電力から送られる電力となるためです。
高根中信線自体は昭和48(1973)年に開設しているため、首都圏の電力需要の増加に対応すべく増強された回線だと言えます。
No.2鉄塔は扇状地に鎖川により形成された河岸段丘上の右岸台地にあります。 とりわけ地形に起伏がある地点ではないのですが、当鉄塔は赤白の昼間障害標識で塗装されています。
中部電力の鉄塔の標識には高さの記載はありませんが、赤白塗装であることから60mを超えているのかもしれません。
2022年4月探訪

新信濃分岐線
平成6年6月建設
第2号
中部電力株式会社
コヨシ016

高根中信線からの遠望
手前の赤白鉄塔が新信濃分岐線No.2鉄塔、奥の赤白鉄塔がNo.5。