はじめに、入道岳はいったい何処にあるのかということですが、箱根、明神ヶ岳の北北西2.5kmの標高825.1mの頂を指します。 入道岳はこのあたりの地名を調査したときに見つけたもので、三角点名にも使用されています。「岳」と付くと険しさが連想されますが、付近には矢倉岳や腕ヶ岳(かいなかだけ)など、優しい山容にも関わらず、岳を付した山名が残っています。
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この付近を登る人はほとんどいないため、コースの資料がありません。 |
慣れてくると判りますが、「緑を大切に」と書かれた黄色のプレートが巡視路の取り付きです。 |
登りはじめて間もなく、不思議な光景を目にしました。太陽に暈が出てます。しかし、通常の日暈とは様子が異なり、森の中にまで光彩が入っています。 |
ほどなくして、ハロの原因が判明しました。大量に飛散する杉花粉です。日暈は氷の結晶がプリズムのような働きをし、見えるといわれることから、杉花粉でも同じように光が回折するようです。粒の大きさが揃っているためだと解釈しています。
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巡視路はほどなく不明瞭になったため、ルートファインディングを。 |
送電鉄塔の下へ出ました。自分の位置が確認できるのと、はるか遠くからこの尾根を見たときにも場所を特定できる目印に使えます。 |
写真だと判りづらいのですが、鉄塔付近にイノシシが掘り返した穴から石組みらしきものが覗いていました。いつの時代のものだろう? |
この付近は下草もなく、歩きやすい場所でした。
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今回の目標のひとつ、三等三角点「大野」を無事に発見。 江戸末期に編纂された新編相模国風土記稿の矢倉沢村の項には大野山の名が読み取れます。現在でも大野という小字は残っており、この尾根の西面を指します。
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35°18.8334 139°03.1167 566.6mが正しい値。数値は不安定で刻々と変化する様子が判るでしょうか。GPSはあくまで補助アイテムとして携帯してます。 私のこの簡易GPSでは数値しか表示されないため、地形図上にあらかじめ緯度、軽度のグリッドを分単位で記入して携行しています。 |
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