金時山から北側をパノラマ撮影していたときに、正面眼下に巨大な砂防ダムを見付けました。
場所はJR御殿場線足柄駅から新柴集落、ギャッツビーゴルフ場を経て金時山に向うハイキングコース脇にあります。この川は鮎沢川の支流である金時川です。
特徴
洪水吐は、土石流の発生時に巨岩や流木はせき止めつつも、ふだんの大雨時の砂礫は流す構造になっています。
近年はこのような格子タイプの砂防ダムが増えています。
竣工から7年経ちますが、今のところ土石流は発生していないようです。
また、通常の砂防ダムにみられる上流側の土砂の堆積もありませんでした。
施工時のダム本体の鉄製の型枠が、そのまま構造体として埋め込まれているのも特徴のひとつです。
塗装せずにそのまま使用してもあまり錆びず、またその錆が比較的緻密で、内部まで腐蝕されないような鋼材である「耐候性鋼」が使用されています。錆びた躯体は、自然に溶け込む景観色となり、そこに美しさを感じることもできます。 |