市販されている地図に八国見山と記されていたので、私は八国見山無線中継所と勝手に名前を付けていました。というのも、この大きな電波塔は遠くからでも目立つのですが、現場への取り付きが不明だったため、近景の写真がありませんでした。峠(窪の庭)集落からアプローチしようとしたのですが近づけず...そこへ「江ノ島のs.t」さんから情報をいただき、北側に道路があるとのことで行ってみたところ、無事に辿り着けました。アプローチの詳細はページの下の方に掲げておきます。

背後のピークには三角点もあります。>>三角点「窪ノ庭」

▲ 峠(窪ノ庭)集落から見た電波塔
 敷地内に看板がありましたが、サビがひどく読めませんでした。文字を拾って推測するに地中に電線が埋設してあるので、注意するようにといった内容かと思われます。
フェンスの周りを一周してみましたが、他に看板らしきものもなく、唯一ドアのところに電電公社のマークと共に「栃窪無線中継所」と表記されていました。3つあるパラボラの方向は1つが小田原方面、2つが平塚方面のようでした。
▲ 相模湾、小田原、箱根の山々 煙突の煙は大井町美化センター

栃窪無線中継所へのアプローチ
01 峠トンネルの直上あたりにある農道からアプローチします。震生湖方面へ進みます。 02 左下が峠トンネルの渋沢口、写真真ん中の道を進みます。
03 峠配水場が目印 04 渋沢駅分岐 震生湖方面へ進みます。
05 車で行けないこともないのですが、歩いた方が楽しいですよね。 06 分岐 看板にはありませんが、この標識の分岐を進みます。電波塔は電力を必要とするので電柱と電線が導いてくれます。
07 こんなところにトイレ? 08 なるほど、ウソではなかった・・・
09 途中、秦野市街が見晴らせます。 10 電波塔はなかなか見えてこないのですが、電線を信じて歩くと間もなくです。

四等三角点 「窪ノ庭」
 国土地理院の点の記によると、点名は窪の庭とあります。
また、字はカバラ山と記されています。

誰が置いたものなのか剣とお地蔵様がありました。この山も信仰の対象として存在し続けていたようです。
 この三角点へのアプローチは、電波塔へ通じる道を少し戻り、北側に堀切のような窪地があるので、そこを進みます。
左写真の左(西側)のピークにあります。標高319.37m
 八国見山という名前からして、旧国名で八つ見えたのだろうとシミュレーションしてみました。相模、武蔵、下総、上総、安房、伊豆、駿河、甲斐の八州を想定してみたのですが、厳密には下総(千葉県北部)は見えないようです。山などの目標物がない地域の同定が当時としては困難だったのは仕方のない事なのかもしれません。
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2008年4月 再訪

ここから南方800mのところにある「竹山(高尾山)」へ向かう途中に寄り道してみました。

三角点がなくなっていました。
国土地理院の基準点閲覧サービスからは印が消えていました。ただし1/25000地形図の三角点マークはそのまま残っています。
(2008年4月現在)
以前に比べて少し部品が増えたように見えます。