ロケハン JR御殿場線

ここに掲げたコンテンツは撮鉄目的でロケーション・ハンティング(ロケハン)に伴い見つけた、その土地の自然や歴史、遺構などを取り扱うものである。

近年の鉄道車両は銀色をしたボディーがほとんどで、風景にカモフラージュするかのようにとけ込んでしまい、撮影しても今ひとつ絵にならないと考える方も多いことだろう。
また国鉄時代の車両に明るい筆者としては、新型にはさほどの愛着はなく、その反面、鉄橋やトンネルといった過去を受け継ぐ事物に興味が湧いてしまうのかも知れない。

木の文化である日本においては江戸時代までの土木遺構はほとんど残っていない。人の手を加えない自然の極相が森林となる風土では、構造物はことごとく土に還ろうとするためである。

明治期に入り、西洋の技術が導入されると、使われる材質や規模が拡大したことから、このころからのインフラは、遺構として現代に残されるのであるが、1世紀以上たった今日でも現役で活用されているものも少なくない。
時間の堆積による風格もさることながら、現代のRC造による通り一遍の構造物に比べ、様式美を垣間見ることもでき、探索、調査、そして記録する価値は充分にあるだろう。

撮影ポイント